Love&Happyブログ

№ 154 私の百人一首

歳を取る従って、本の好みも変わってきた。若い頃は、古典には全く興味が湧かなかったが、最近は日本や中国思想のすばらしさを実感するようになった。百人一首はテレビ番組の特集でハマった。木ノ下歌舞伎の主宰者である木ノ下裕一氏の解釈に感動した。百人一首の第10段の蝉丸の「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関」が木ノ下氏のイチオシだと知り、すぐ覚えたのがきっかけだった。患者様もこの句をそらんじており、今や目が合うと、この句を共に唱じている。それ以来、荘子、孔子、孟子、論語等も、手当たり次第読んでいる最中だ。又、現場でも、患者様と上の句と下の句の読み合い等し、コミュニケーションの場に役立てている。患者様から難題をつきつけられた時にしばしば返答に困ることがあるが、思想家達の教えを学ぶことで人生のヒントが得られることも多いのである。さて、わが国も元号が変わる。このブログが公開される時は、すでに新元号が発表されていると思うが、今回は中国思想のみならず、日本の古典も参考にするべく国内の日本の古典部門からの有識者らを招聘しているそうであるから、今からワクワクしている今日この頃である。

ペンネーム ふくちゃん