5月9日、せっかくの天気だと思ったので前日から、またポタリングを計画していた。目的地も決めず、のんびりと気の向くままに走ってみようと思った。ただ9日の予報は黄砂注意報がでていたので、少々気落ちしていた。
当日、土佐道路あたりで視界が悪くなってくる。『来たな!黄砂!』と思いながらペダルを回していた。段々と前方が見えにくくなり、周りが2~300mぐらいまでしか見えず、早朝のせいか車はスピードを出しており、命の危険さえ感じた。
心拍計は140以上を出しているにもかかわらず、なんとなく寒さを感じた。シフトレバーが濡れている事に気づき、よく見ると腕の産毛に小さな水玉が沢山。なんと黄砂ではなく、正体は霧だった。霧は土佐市を抜けるころまで続き、太陽の出現と共に徐々に暑くなっていった。
気が付くと須崎を超えており、距離は50㎞近かった。切りのいいところまで行くつもりが、久礼町まで来た。せっかくなので久礼坂を登って帰ろうと考えた。久礼坂は以前、車で道の駅にデポし、そこから上ったことはあったが、自宅からは初めてだった。とはいっても正連寺より標高はなく、汐見台のおかわりよりもましだ。と考えながらペダルを回したものの、流石にすでに50㎞以上走ってきているので少々疲れてはいた。
頂上の七子峠ではお遍路さんやバイカーが休憩をしていた。エネルギー補給に普段はあまり飲まない甘~い缶コーヒーをのみ、直ぐに久礼坂を駆け下りた。久礼の道の駅はまだ朝早いせいか、大した物もなかったので、そのまま帰路に就いた。
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